六本木ストーリー 最終話
まさかの出来事…
しかし、嬉し過ぎる出来事!
力石先生のほうをみると
ニコニコ笑ってらっしゃる。
「ねっ喫茶店のオヤジさんと、パン屋のオヤジさんでしょ?笑」
「先生、、、マジでシャレになってないすよ。。汗」
先生の超一流のジョーク。
たぶんもうこの先一生経験ないだろうくらいのジョーク。
先生は
人を喜ばせたり
驚かせたり
楽しませたり
お役にたったり
が本当に大好きなんですね!
そして、話題は何故スターバックスをやろうと思ったかに。
どうしてその話になったのか、それは誰に向けての話だったのかはよく思い出せないのですが。
角田会長
「いやね、最初にこの話が出たときに行ったんだよ。
ハワードシュルツに会いにシアトルの本社までね。
スターバックスのストア理論を色々聞いたよ。
中々面白いこと言っててね。
本部とスターバックス店舗の関係は
管制塔とロケットだって言うんだよ。
そしたら、実際の当時の管制塔の司令官とアポロの乗組員が登場してきたのさ。
これにはビックリしたねぇ。
その当時のこと色々話してくれたよ。
命にかかわることだからね、そりゃ沢山問題やトラブルがあったらしくてね。
何が言いたいのかって思ってたら、この関係において一番大切なことはお互いの信頼関係だって言い出うんだよ。
それをハワードシュルツ・スターバックスは一番大切なこととしてとらえてる!ってね。
これを説明するためだけにその2人を、わざわざ招いたって。
凄い話じゃないか」
管制塔…
ロケット…
信頼関係…
管制塔は福岡…
ロケットは六本木店とヒルズ店…
乗組員(スタッフ)との信頼関係…
私はロケットを燃えて設計して
そのロケットに嬉々として乗り込んで操縦桿を握ってる。
自分で何でもやりたがる。
そのうち様子がおかしくなる。
管制塔に連絡をする
「こちら、六本木ロケット、六本木ロケット、どうも様子がおかしい。
売り上げ落ちてきてる、
乗組員が去っていってる…このままでは墜落するかも知れない!応答どうぞ!応答お願いします!現在地を報告願います!応答お願いします…ブーーピピーーガーーー」
管制塔
「どこにいるかも何故かもわかりませんよ〜
だって大将がつくって大将が乗り込んで飛んでったんじゃないですか〜設計したのも大将じゃないですか、私達はなんにもわかりませんよ〜〜〜」
私はどうもそういうことをしてたらしい。
バカか!
この時この瞬間に本当にイナズマにうたれたようなショックを受けました!
しかし、何故か心地よく幸せな気分だったのを覚えています。
たぶん、アドレナリンやドーパミンやなんやかんや色んなものがドバーーーッと出てたと思います。
新幹線のなかで角田会長から直接そんな話を聞ける幸福感がそうさせたと思います。
話はまだ続きがあります。
「で、大したもんだなぁって聞いてたら今度はホスピタリティは最大の攻撃であり武器だって言い出したよ。
お客様を心地よくさせて売り上げをコントロールできる武器だって言うのさ。
そういう捉え方はしたことなかったね。
ホスピタリティって何だか守りみたいなベーシックなイメージがあったしね。
ホスピタリティとはお客様を気持ちよく意のままに動かすことができる武器だってさ。
面白い事言うねぇ。
それで決めたのよ。」
この2つの話が
私と八兵衛を大きく変える事になったのです。
大将じゃいかん!
社長にならないかん!
乗組員で操縦ばっかりしとったらいかん!
管制塔の司令官の勉強をせないかんとたい!
商店からカンパニーにするとたい!
ホスピタリティたい!
社員みんなが活躍できる、社員が主役のカンパニーば作ろう!
信頼関係を強めよう!
この時に決心しました。
これじゃいかん、これじゃいかんと。
その当時わたしは
もう、焼き鳥屋をはじめて28年もたってました。
お店も6店舗までになってたのに。
やっと間違いに気付きました。
1983年創業の前原本店
しかし、その日はあいにくの土砂降りでとてもゴルフなんてできませんでしたが、せっかくなんでと半分だけでもプレイしました。
その土砂降りの雨のなかで
「この土砂降りの雨にうたれて変わるったい。。。
これで洗い流せるとたい。。。
よし、やるぞ!」
そんなことを呟きながらゴルフしてました。
たぶん、泣いてたかも知れませんね。。
帰りの新幹線のホームで、また見たことある人が力石先生に手を振ってる。。。。
あ、、吉野家の安部社長だ!
福岡出身の飲食のヒーロー!
「初めまして!
福岡で焼き鳥屋をやっております。八島です。
六本木でもやっております。よろしくお願いします!」
安部社長
「おお、福岡のもんは元気の良かねぇー。先生の教え子さんね。頑張りーね!」
凄い日だ。。。。
なんて日だ。。。。
もう、完全にそういう暗示の日ですね。
なんの迷いもなく社長業を勉強しろってことですよね。
これは神様の思し召しやろ!
この日の
この幸せ過ぎる出来事
によって私は新しい光を見出すことができたのです。
決心できたのです。
東京・六本木に出店したということは、こういう事かも知れません。
人との出会いによっていつも気づかされて救われて道を正してもらって。
この日がなければ
墜落してたかもしれません。
本当に出会ってくださったすべての人に感謝しています。
私はこの飲食業が大好きです。
だから、これからもずっとこの世界で生きて行こうと思っています。